「阿寒湖はあかん」というのにも飽きてきた19日(土)。
朝と言うか夜中の2時に起きて、ごそごそ準備をし、コンビニで朝飯を買い込み、屈斜路湖に向かった。
阿寒湖から車で1時間ちょっと。途中、道路を横切るエゾシカに何度もハラハラしながら屈斜路湖の東岸の「砂湯」に到着。
砂浜を掘った穴に溜まったお湯に指先だけ漬けて、その北にあるポイントに向かった。
ロッドを継いだのは、予定通り4時チョイ前。
すでに左手の岬の馬の背には何人ものフライマンが入っている。
なんせ、名古屋に比べればかなり東になるわけで、3時半には釣りができるほど明るい。
我々が入った場所は、みごとな遠浅。
(これは9時半頃の写真)
朝のうちはずっと風もなく、波もない。
湖面にはモンカゲロウのダンがいくつも浮かび、パタパタと飛び立つ。
そして、ガボン、ゴボン、バシャンというライズ音が続く・・・
ダンよりも羽化直前の水面に張りついたニンフを食べているのではないかと思い、フローティングニンフを結ぶ。
しばらく浮かべていると、ガボンと出た。
しかし、引きが強いのは最初の一時で、あとは割と簡単に寄って来る。
そうです、屈斜路湖名物の「うーちゃん」こと「エゾウグイ」。
アイヌ語では「パリモモ」。「口笛を吹く魚」という意味らしい。
丸い口がとんがっていて、釣りあげると「キュー」と鳴いたりする。確かにパリモモ。
魚体のぬめりに臭みがあって、釣り人には嫌われているが、きれいな水で育ったせいか、身には臭みがないようで、湖岸の食堂では名物料理としてパリモモ定食なんてのを出している。刺身でも美味しいそうだ。
そのうちに汁神さんが45センチくらいのアメマスを釣った。
しかし、私の方は釣れども釣れども「うーちゃん」ばかり。
しばらくしてYさんがダンでアメマスを釣った。やったね。
初めての北海道で、ドライで釣った初めてのアメマス。
私もダンに変えたり、試しにエゾハルゼミを模したフライをキャストしてみるが、フライの下でもじるだけ。
あきらめてフローティングニンフに戻すと、やっと出ましたアメちゃん。
しかし、40センチに満たない。35センチってところだろうか。
それでもうれしい。
そしてまた、うーちゃんの連発。
そのうち風が出てきて、ハッチも少なくなった。
砂湯の観光レストランまで行って、昼飯を食べて、他のポイントも見てみるが風が強くなるばかり。元の場所に戻ったが、結局、私はその後もうーちゃんだけ。
汁神さんは飽きて、木陰でお昼寝。
そんなことしながら、ウーチャン20本に1本アメマスが混ざるっていう感じの中で、汁神さんは5本のアメマスを釣っている。ほんと、さすがです。
そして、ズーボーさんも、うーちゃんラッシュの中、51センチのアメマスを釣った。
やっぱり「私は屈斜路湖でもあかんか」と思いながら、それでも阿寒湖のイブニングに賭けて早めに戻る。
着いてから、「Yさん大慌て屈斜路湖再往復事件」なんてのもあったが、ご本人の名誉のために伏せておこう。
なんせ、ほぼ同い年。
で、入ったボッケ。
しばらくは音沙汰もなかったが、そのうちにパラパラとモンカゲがハッチし出した。
どうも浅いところが気になって横方向を見ていたら、浮かんでいたダンががっぽり喰われるところを目撃した。その方向ににダンをキャストすると思い通りにガボンと出た。
嬉しい48cm。
口もとにはホローボディーのモンカゲダンがしっかり掛かっている。
そしてその後、スピナーが落ちだし、それをアングリと食べるライズが始まった。
しかし、頻繁にではない。
ズーボーさんの横に入れてもらってしばらくすると、スピナーへのライズを
発見。
スペントスピナーをキャストすると、がっぽり咥えた。
その瞬間、猛烈な引きと水飛沫!
「デカイ!」と感じて、慎重なやりとりをこころがけるが。アドレナリンが出まくり。#6ロッドがのされそうになる。なんとかいなしながら、ラインをリールに巻きとり、リールファイトに持ち込む。
それからも何度もラインを引き出され、ドラグが鳴る。
寄せても走られ、ネットを差し出しても走られ。
ズーボーさんに「何遊んでるの?」といわれたような気もするが、こちとら真剣。
立っている周りを何度も引っ張りまわされ、やっとのことでネットイン!
大き目のネットから尻尾がはみ出していた。
やったね!!!
測ってみると63センチ。
何度見ても63センチ。
去年60歳でジャスト60センチを釣ったので、今年は61歳61センチを目指していたのに、うれしい誤算。
舞い上がってしまった。
で、ニコパチ。
ずーぼーさん、もうストロボ焚かずに取るには限界だったので、ぶれてても仕方ないすわ。
写真ありがとう!
何もかも許せる一匹でした。
*ということで、続きはまた明日。
この後は、魚の写真はありません。こいつの後じゃあね。イヒヒヒヒ・・・