行きつけの飲み屋のカウンターに桜が咲いていた。
大きな花瓶に活けられて。
「東海桜」という種類らしい。
ソメイヨシノより花弁が細いような気がする。
低木なので促成栽培に向いているらしい。
枝も柔らかいので花材としてはよく使われるそうだ。
山小屋のようなこの店。
壁一面には山に関する本がぎっしり。
むきだしの梁にはハーケンが打ち込まれ、カラビナやザイルがぶら下がっている。
壁にかけられたハンガーにはフィッシングベスト。
棚にはフライリールやバイス。
そこで一足もふた足も早い桜を眺めながら、ストーブの前で
焼酎のお湯割りを飲んだ。
マスターや常連客との会話は解禁釣行の結果。
やっぱり、どこも渋かったようだ。