月曜日、仕事で東京に行ってきた。
朝早く行ってのとんぼがえりだった。
朝8時過ぎに新幹線で名古屋を出て、うつらうつらしていて目が醒めたら、
車窓に富士山の姿が見えた。
夏富士である。
山麓から蝉の声が聞こえるような気がした。
車窓からコンデジで取った写真で、「青富士」とは言えないかもしれないが、雪のない富士もいい。
昔からの「富士山好き」である。
静岡側から見る富士も、山梨側から見る富士も、大山や箱根側から見る富士もいい。
河口湖、山中湖から仰ぎ見る圧巻の富士もいいし、西湖から見る山頂がごつごつした富士もいい。
精進湖からの端正な姿も魅力的だ。もちろん、千円札の裏でおなじみ本巣湖、浩庵荘方面からの富士も「これぞ富士山」という感じでいい。
八ヶ岳の裾野からの遠望も捨てがたいし、思いがけないところで遥か彼方の富士を見つけると、何か宝物をみつけたような気持ちになる。
名古屋に戻ってからは、東京時代のように頻繁には見られないのが淋しい。
なんせ、西武池袋線の富士見台から中村橋あたりは高架になって、通勤時に見えたからなあ。
(名前どおりの富士見台)
我が家の居間には一枚の群青富士の写真が飾ってある。
富士山だけを撮っている
ロッキー田中さんという写真家の作品だ。
田中さんのHPでは絵葉書のコーナーで紹介されている「夜明けの色」という作品。
7年前に、あるパーティーで知り合って、小さな額を買わせていただいた。
夜明け前の丸山林道から撮ったもので、まさしく群青(ぐんじょう)富士。
低気圧でも近づいているのだろうか、厚い雲と地表のすきまに富士が姿を表し、雲の一部はほんのりと茜色に染まっている。そしてたなびく下層の雲の下には街の灯りがかすかに。
一目で気に入った。
いつかこの地に立って、これと同じ「夜明けの色」を見てみたいとは思うのだが・・・
田中さんの話では、ここに何十日も通っての1枚らしい。
うーん・・・写真で我慢します。