平谷だ、アーネストだ、安曇野だと、管理釣り場づいていた11月だったが、さすが最終週の土日は、仕事で釣りには行けなかった。
天罰だという話もある。
家で早朝からパソコンに向かって、うんうんうなりながら仕事をしていたら、カミサンが、「最近どこにも連れて行ってもらってない。今年は紅葉を見ていないし・・・。」とぼやきだした。
なんか、雲行きがおかしくなりかかっていた。
紅葉も、もうおしまいというところ。
で、とにかく4時間位で行って昼飯食って帰れるとこ、という感じで近場の紅葉スポットを探した。
さすがに、香嵐渓あたりは行きも帰りも大渋滞になることがわかっていたし、名古屋市内では、「あ、あそこ?前行ったね。」と却下されるのも分かっていたので、他を探した。
行ったことがなくて、近くで、紅葉が見られるとこ。
・・・で、以前、ちらりと聞いた「王滝渓谷」というのを思い出して、行ってみた。
「王滝」といっても、御嶽の麓、長野県の王滝村ではない。
看板にも「豊田市」と書いてある。
しかし、豊田市と言っても広うござんす。
合併で大きくなって名古屋市の約3倍。長野県の県境まで豊田市だからねえ。
でも、ここは豊田の市街地から少し東に行った松平あたり。
東海環状自動車道、豊田松平ICのすぐ近く。
一般道を走っても、わが家から1時間もかからないくらいのところだ。
巴川の支流の仁王川にある小さな渓谷。
言ってみれば香嵐渓のずうっと下流、という位置になる。
豊田市街地経由で行っても、紅葉シーズンにもかかわらず、渋滞もなんにもなしのスイスイ。
無料駐車場も余裕、余裕。
歩いている人もちらほら程度。
で、駐車場から5分ほど歩くと、この風景。
しっとりして、なんとも美しい紅葉だ。
いい雰囲気。
渓谷の入り口近くの妙昌寺というお寺の紅葉も、いい感じ。
参道の散紅葉も・・・
山道が結構奥まで続いているようで、数人のトレッキングシューズを履いたカメラマンやハイカーにも出会った。
カミサンは、渓谷沿いの遊歩道をしばらく付いてきたが、徐々に坂が急になって、遅れがちになり、立ち止まった。
「帰ろ」と言った。
満足したらしい。
しかし、土産物屋も食事するところもなんにもなし。
だから、人が少ないし、知られてないし、渋滞もない。
うん、なかなかいいところじゃないですか。