浅川マキが逝ってしまった。
しかも、名古屋で・・・
出かけていた私に、ニュースで知って、電話をしてきてくれたのは、私と同い年の友人。
お互い電話口で、「なんかなあ・・・」と、ため息をついた。
昔は、何度かライブにも行ったし、レコードも何枚か持っていた。
しかし、ずっと彼女の歌を聴き続けてきたわけではない。
やはり、1970年から80年にかけてだった。
その後、一度大き目の小屋でのコンサートに、カミサンと行ったけれど、いつだったかは覚えていない。
CDショップに行って、「DARKNESS Ⅰ」を買った。
Ⅱ、Ⅲと出ている3部作の第一弾。2枚組の初期作品集だ。
山下洋輔氏や近藤等則氏には悪いけど、JAZZ VERSIONのDISC2よりも、DISC1のほうが断然いい。
それを聞きながら、これを書いている。
栄のLOVELYで行われた亡くなる前日のライブに行った人から話を聞いた。
「特に変わったところもなかったけど、後で考えればなんか力が抜けてるような・・・でもそれが、普通と言えば普通で・・・、ライブの後、話をしたけど、しんどそうでもなかったし・・・『自然死』なのかも」
という言葉に、そうか『自然死』か・・・と勝手に納得した。
しかし・・・
歌を聴けば、あの時代が蘇ってくる。
「夜が明けたら」も「ちっちゃな時から」も「花いちもんめ」も
「DARKNESS Ⅰ」には入っていない「かもめ」も好きだけど・・・
特に好きなのは「ふしあわせという名の猫」かな。
最後に、彼女の歌「別れ」の歌詞を借りよう。
♪少しばかりの時が経てば
誰もが私の事など忘れるだろう
遠いところで呼んでるような
そんな気さえするのだが
また ひとつ星が消えていく♪
でも、私は忘れないだろうな。