「水とビジネス」に関する環境セミナーに出てきました。
世界各地ですすむ水不足、渇水、懸念されている水紛争の激化・・・
海外での企業活動と水問題の関係や、日本の水資源について起きている問題と国内産業が意識すべきことは何か、環境活動と水、水関連でどんなところに新しいビジネスチャンスがあるか(水商売ではなく)・・・なんて話です。
地球上にある水は約14億km3。そのうちの97.5%は海水で、淡水はたった2.5%。
しかも、その大半は氷や地下水なので、人間が容易に使える水は全体のわずか0.01%!!
アジアやアフリカなどでは安全な飲料水を確保できない人たちが今現在でも12億人いて、それは世界人口に換算すると約1/5。
今時点でも、不衛生な水しかなくて毎日6,000人もの子供たちが亡くなっているという悲しい現実があり、しかも2025年には人口増加に伴って世界人口の約2/3が水不足に陥り、2050年には地球全体での水不足が予測されているという話です。
さらに地球温暖化や、政治的思惑が拍車をかける可能性もある・・・
しかしまあ、日本に住んでいると「水不足」といっても、特定エリアの渇水期以外実感がわきませんな。
蛇口をひねれば、すぐにきれいな水がでてくるわけで・・・(といっても放射能や水源林の荒廃、外国資本による林地買収、地下水の過剰採取など不安要素はいろいろ)
国境をまたがる川がないので、水紛争というイメージもわきにくいのは当然。
その辺が、水資源への意識が高まらない原因なのでしょうね。
今度の震災、原発事故で、多少は水道のありがたさや水資源への意識が高まったのかもしれませんが。
我が家に
雨水タンクを設置して、もう6年になりました。
庭の花木への水やりや夏場の水撒きくらいにしか使っていませんが、水を大切にしようという気持ちにはさせてくれていると思います。
災害対策としてもいいですしね。
ベランダに設置するタイプもあったりして、思ったほど値段も高くないですしね。
セミナーの後半は、我々釣り人もお世話になっているパタゴニア日本支社の環境担当さんからの「
our common waters」の取り組みの紹介。
その中で紹介された「淡水にすむ魚などの動物種が、海洋や陸域と比較して4倍から6倍もの速さで絶滅している」という話には、つい、溜息をついてしまいました。
渓流や湖を彷徨する人間として、知っておきたい数字ですね。
最後に「アウトドア産業協会エコ・ワーキンググループ」や「持続可能アパレル産業同盟」なんかの話もあって、
頼もしく感じたセミナーでした。
それにつけても、近年のゲリラ豪雨や大雨。
中国やアフリカなんかの砂漠地帯に、分散して降ってあげればいいのになあと思いますね。
多分、地球の水の総量は変わらないのだろうから・・・