昨晩、楽しみにしていた「リバーダンス」の公演にカミサンと行ってきた。
名古屋公演の初日。
東京にいた時、最初の日本公演(1999年)に行って、思いっきり感動し、
必ずもう一度・・・と思いながらも、その後の日本公演には、行けなかった。
それが、5度目の来日にして、やっと実現したのだ。
顔をまっすぐに前に向けたまま上半身を直立させ、脚だけが音楽と連動し、
すさまじいスピードでステップを刻む。
一糸乱れぬ群舞に鳥肌が立った。
「リバーダンス」のベースはアイリッシュ・ダンス。
この独特の踊り方はイギリスの植民地時代にアイルランド人が自分たちの
剥奪された文化を忘れないために、イギリス人に見破られないよう下半身だけを
動かしてステップを継承していたためだということが
公式
webサイトに書いてあった。
チケットサイトでは動画も見られる。
*動画はYouTubeにも結構あるみたい。
妖精のように軽々ととび跳ね、水のように流れるダンス。
尺八の音色にも似た縦笛、笙、篳篥の音色に通じるバグパイプに似た
イリアン・パイプの旋律。
カントリー&ウエスタンにつながるフィドル(民族音楽で使うバイオリン)。
まさしく「バイオリンは歌う、しかしフィドルは踊る」である。
ケルト文化の自然崇拝や太陽への想い、移民の歴史とフラメンコ、
アメリカのタップダンス、ロシアのコサックダンスとの対立から融和へという
大きなテーマ。アイルランド魂の強さと優しさ。
曲目ごとに大きな拍手と歓声で沸いたが、クライマックスの群舞では
大きな手拍子とタップの轟きで会場は一体となった。
そして、誰一人として座っていなかったスタンディングオベーション。
感極まって涙するお年寄りもいた。
このリバーダンス。
日本公演は、今年で最後だという。・・・残念。