タイトルは「阿寒釣行」ではあるが、3日目は屈斜路湖に行ってみることにした。
釧路の友人「F」さんと一緒だ。Fさんと釣りをするのは何年ぶりだろうか。
T川を案内してもらって以来だから、8年くらい?
東京の仲間は、阿寒湖でやるといって朝3時半に起きて出て行った。
さすがにちょっと疲れていたので、Fさんが迎えに来てくれる時間まで寝ることにした。
といっても、気分が高揚していて、ウトウト・・・といった程度。
Fさんの車で屈斜路湖に向かったのは6時半だった。
阿寒湖から屈斜路湖までは1時間ちょっと。
途中までいい感じの曇り空だったが、湖に近づくと風が吹いてきた。
とりあえず仁伏(ニブシ)のほうでやってみようと、オートキャンプ場前に入る。
準備をして湖に向かうとソルトで有名なM橋さんと出会った。今日はボートで引っ張り系で釣るとのことだった。相変わらずのハイテンション。
この時期の阿寒湖や屈斜路湖には有名FFが集まってくる。
立ちこむとすごい風と波。
蝉フライで釣りたいと思って#8ロッドで立ち向かうが、真正面からの風で、空気抵抗の大きい蝉フライ(エゾハルゼミ)はきちんとターンオーバーしてくれない。
しばらくして、Fさんが、あれ?出た。と言って釣りあげたのは30センチ程度のレインボー。
蝉で釣れたのは確かだ。
やる気になったのだが、風がどんどん強くなり、雨も降ってきたので場所替えをすることにした。美幌峠下に向かう途中、砂湯や釧路川のアウトレットを見てみるが、何か雰囲気的に釣れる気がしない。
モンカゲのハッチも少ないし、アウトレットは例によってエゾウグイの集団登校状態。
プリンスホテル近くで湖に降りてみるが、風向きが微妙に変わったのか、風が巻いているのか、方向的には風裏になるはずなのに、ここでも真正面から強烈な風。白波が立っている。
岸辺の竜神様(木の幹が龍の顔のように見える)に「風が収まりますように」と願いをかけるが・・・・はてさて。
林道を走って風裏を探す。ちょっとしたスペースには釣り人の車が点々駐車してある。
数キロ走ったところで、なんとか静かな湾を見つけ立ちこむ。
(写真はFさん)
バックに樹がせまり、ぎりぎりまで立ちこんでも、バックキャストでなんどか蝉が木に止まることになった。
それでもなんとかキャストして蝉フライを浮かべてひたすら待つ。
沖には時~~々、ライズがある。しかし、遠い。
呆然と遠くのライズを見ていると、突然、ガボン!と水面が割れて蝉が消えた。
合わせが遅れて、大きなフライが顔めがけて飛んできた。
魚がいる!と二人で蝉を真剣にキャスト。
と、またガボン!と出た。今度はフッキング。
銀色に光ったのでレインボーだと思って慎重にファイト。
かなりの引きだ、#8ロッドが結構曲がる。
が、あれ?急に引きが・・・
近づいてきたら45センチ近くあるエゾウグイ。とほほ・・・
その後、砂湯に戻って食事。周囲57キロという広い湖だけに移動も大変だ。
ドライブインの味噌ラーメン。
大したことはなかろうと覚悟したが、意外と美味しかった。
風が収まったら右手の岬でやってみようと思ったのだが、かえって風は強くなってきている。
一昨日、偶然阿寒湖で初めてお会いしたSさんが屈斜路湖に来ていて、尾札部(おさっぺ)川のインレットにいるとFさん宛てに連絡があったので、寄ってみることにした。
尾札部のインレットにはずらりと人が並んでいた。
SさんとFさんは、久しぶりの再会を喜び、私とSさんが阿寒湖で会った偶然に驚き、私がキャストしている間もロッドも振らずにずっと話をしていた。
しかし、誰のロッドにも反応はまったくない。
屈斜路湖をあきらめて、阿寒湖に戻ることにした。
阿寒湖に残った仲間は結構いい釣りをしていたようで、携帯の声もはずんでいた。
Oさんは「つ抜け」で、60オーバーも出たとか。
4時近かったので、渡船を使うのではなく、大島前に入った。
入った途端、われわれの少し前に入った人がいきなり60センチの
ぶっといレインボーを釣った。
ハリオアマツバメが飛び、モンカゲのライズもある。
何人かがヒットしたのも見た。
そんな時、10mくらい先で小さなライズ。
ダンをキャストするとがっぽり出た。アメマス。
だが、サイズは40センチくらい。うーん、贅沢を言ってはいけないが、イマイチ。
それから7時頃まで粘るが、ハッチもライズも収まってしまい、THE END。
阿寒湖で朝からやれば良かった・・・のではあるが、まあ、釣りというのはいつもそうしたもの。
明日は名古屋に帰る日。
10時半の渡船ピックアップくらいまでは釣りができるので、仲間が今日入ったポイントに入らせてもらおっと。