3連休を利用して、東京から友人2人が釣りにやって来た。
金曜夜の新幹線で来て、我が家で少し寝て、明け方3時半に出かけた。
御嶽を木曾側から飛騨側に回り込む2泊3日の釣行である。
初日の目的地は、開田高原。
何時行っても、あの地蔵トンネルを越えると感じる「高原らしさ」は好きだ。
トンネルを抜けるとそこは、一足はやい秋色の高原だった。
コスモスとアキアカネ、ちらほら混じる草紅葉や黄葉・・・。
夏のような、秋のような・・・やっぱり秋かな。
しかしまあ、3連休とあって、釣り人の多いこと。
「のんびり釣りたいね」と言ってはいたが、釣り人は常に魚に助平である。
あちこち走りまわって、結局渓流難民となった。
そこらじゅうに釣り人の車が停めてある。
すれ違う旅行客の車も多い。
品川、湘南、練馬、習志野、京都、大阪、兵庫、名古屋、三河、岐阜・・・ナンバー。
午前中に釣れたのは3人とも可愛いアマゴが1匹ずつだった。
魚の写真を撮らなかったので・・・
川のほとりのツリフネソウの写真を。
「釣舟草」とも「吊舟草」とも書くようだが、吊り舟の方が「らしい感じ」。
夏から秋に向かうことを感じる花でもある。
大目旅館でそばを食べた後、1時間ほどかけて王滝の奥まで走って、ある沢に入った。
うーん。やっぱり先行者・・・
戻る途中、イブニングに入ったところで少しマシなアマゴが混じったものの、やっぱりイマイチ。
イワナもオチビさんだった。大きいのはどこに行っちゃったんだろう。
宿は開田高原、某フライショップのツアーの定宿ロッジ・メイプルさん。
ご主人お手製の「どぶろく」(ドブロク酒造免許取得)で「明日こそ!」を祈る。
で、結局朝食まで爆睡。
手作りパンがおいしかった!
その後、秋神に向かう途中、狙いの沢のここなら間違いないという「保険ポイント」に入ろうとするが、なんと一足違いで停めた先行者の車があって、しぶしぶ断念。エンジンはまだ熱かった。
仕方なく、別の川を2本叩いてみた。
しかし、前日に入られているのか、魚はおびえ、出たのは小学生・中学生クラスのアマゴ・イワナのみ。トホホ。
写真に撮りたいと思うような魚が釣れなかったので、一足はやい秋を感じる高原のススキの写真を。
途中、遅い昼飯を食べて3時過ぎに秋神川に着いた。
民宿のご主人に挨拶して、イブニングを狙って川に。
しかし、やっぱり釣り人が多い。
結局ライズが起きて釣れたのは、6時15分から45分までの30分間だけ。
それも最大で22センチのアマゴ。イワナは20センチ弱だった
友人の1人が9寸弱のイワナを釣ったのは上出来。
宿で、常連さん(彼らは今回は峠を越えて小坂川にアユ釣りに行ってきたらしい)の「昔は良かった」話を聞きながら夕食を食べた。
その常連さんのひとりが某沢でエサで釣ったという、45センチの銀毛アマゴと35センチのアマゴの剥製の前で・・・
その剥製の上には、別の人が秋神のダム湖でルアーで釣った52センチ!!の銀毛アマゴの剥製と宿のおばあちゃんと並んで写した写真もあり、われわれは溜息をつくばかりであった。
まるで「鮭」!
翌朝は5時起きで朝飯前に、ひと釣り。
入渓してすぐアマゴが出た。これはいい!と思ったがあとが続かない。しばらくしてイワナ、アマゴと出て、食事の時間。やっぱり、朝夕しか、だめなんだなあ。
分かれて入った友人はわずかな時間にイワナを7本釣ったらしい。
サイズには不満があったようだが・・・
そしてもう1人は、どうも今回ツイていなかったようだ。
民宿の「日本の正しい朝食」を食べた。
生卵、納豆、味付けのり、塩鮭、つけもの、梅干し、味噌汁+ヤクルト
しかし、ごはん3杯は食べ過ぎでしょ。
誰とは言わないが・・・
あまり魚の写真がないのもさみしいので、22センチのイワナちゃん。
がっぷりフライをくわえている。
その後、帰途にあたる川で3時間ばかりロッドを振ってみるが、水量が少なく、チビアマゴばかり。12センチや中には8センチなんてのがパシャパシャとフライにまとわりつく。
やっとのことで22センチのアマゴが1匹だけ。
で、時間が来てTHE END。午後1時には着替えを済ませ、名古屋に向かう。
やっぱり車が多い。道の駅の駐車場は満員。
それでも、早く出たので、たいした渋滞にはひっかからず名古屋駅に到着。
客人ご要望の「あんかけスパ」も味わっていただくことができた。
高原はもう秋色だったが、雲が切れると陽射しは強く、汗もかいた。
よく走った。約540km。
釣果は淋しかったけど、楽しい3日間だったなあ。
ツリフネソウがいっぱい咲いていて、ヨメナやノコンギクなど、結構川辺の花も賑やかだった。
今度の日・月は別の東京の友人がやってくる。伊那谷のどこかで落ち合う予定だ。
少しまとまった雨が降って、水が少し増えてくれるといいなあ。
ところで、台風直撃はナシですよ。